自然を楽しむ山歩き>富山 北信越飛

アクセスカウンタ

zoom RSS 山行記録>焼岳〜西穂高岳 980813 地震と豪雨

<<   作成日時 : 2000/04/24 21:53   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

年別山行リストへ/地域別リストへ/富山橋トップへ
---------------------------------------------------------
【日 程】1998年08月12・13・14日
【山 域】北アルプス 岐阜県
【山 名】焼岳(やきだけ)2455m〜西穂高岳(にしほだかだけ)2909m
【地 図】1/2万5千:焼岳・笠ヶ岳・穂高岳
【交 通】マイカーでR41、岐阜県神岡でR471に入り、上宝村中尾温泉が登山口
【水 場】林道終点近くの沢、以降小屋(有料)以外に水場は無い
【メンバ】Y田、富山橋の2人
【天 候】12・13日:雨、14日:雨後曇り時々晴れ
【タイム】中尾温泉〜焼岳
  今回  =登り3:20
      ガイド本=登り4:40        /下り4:10
     焼岳〜西穂山荘
  今回  =登り4:00
      ガイド本=登り4:10
     西穂山荘〜西穂高岳往復
  今回  =登り2:00/頂上で0:50/下り1:20
      ガイド本=登り3:00/       /下り2:00
     西穂山荘〜ロープウエイ上駅
 今回  =              /下り0:40
      ガイド本=登り1:20(かなり早い) /下り0:50
---------------------------------------------------------
12日

今年のお盆山行は、薬師岳登山口の折立から雲ノ平〜鷲羽岳〜双六岳を経由し、新穂高温泉までの縦走を考えていました。
ところがが、異常気象のあおりを受けて、梅雨明けもしないままお盆になってしまい、12日も大雨警報が出る中、折立に向おうとしました。
しかしが、林道は通行止めとなっており、このまま引返すのはあまりにも残念と、急遽予定を変更して、焼岳から西穂方向に向って見る事にしました。
知り合いのペンションに立寄り話を聞くと、先日から群発地震が発生しており、落石などに注意が必要だが、今のところ焼岳の噴火とは関係ない模様」との事でした。

13日
06:10 中尾温泉、焼岳登山口(1180m)
これより先も車道は続くが、ゲートが有りマイカー通行止めとなっています。ゲート手前に登山口の標識が設置して有り、付近が広くなって10台程度の駐車が出来る様になっています。「登り3.5時間、下り2時間」の表示が有りますが、1200mの標高差だから、かなり足早な時間表示です。

06:15 車道歩き出発
上空にはガスがかかり、今日は天候回復も望めそうにも有りませんが、今は雨が落ちておらず、まずまずのコンデションの中、林道を歩き始めました。
雨のためか地震の影響か、多くの落石が残る林道は、かなり危険を感じる場所も有りますが、足早に通り過ぎて危険個所をやり過ごします。

林道終点が近付くと、左に砂防ダムが有りそれを過ぎると分岐に出合います。この先給水は出来ないので、ここで沢水を給水しました。
分岐を直進し200mも行くと林道終点になり、ここから登山らしい登りに変ります。

06:50 車道終り、登山道取付口(1405m)
登山道を登り始め10分程行くと、「白水の滝」の表示が有り、前方に「白いペンキ塗りの岩で出来た滝」とでも言うか、白いイメージの2段の滝が見えています。今日は先日からの雨で水量が多く、見事な滝になっている様です。

この登山道は古くから実用に使われていたのか、適度の傾斜でジグザグになっており、効率の良い登りが出来ます。
昨日来の大雨にも係わらず、登山道は特別な後遺症も無い様で、流水やぬかるみも無く、歩きやすい道が続きます。

07:20 鍋助横手(1630m)
林道から1500m辺りまではブナ混じりの雑木林、それより上は針葉樹林に覆われ、視界は殆ど効きませんが、ここは一部展望が良くなっており、ガスが無ければ、笠ヶ岳が近く大きく見える場所になっています。
しかし、今日は2000m付近より上は雲の中、笠ヶ岳は見る事は出来ません。

08:15 秀綱神社(1980m)
大きな岩と鳥居の有る場所で、削りくずなどが近くに散乱している所を見ると、新しい鳥居は最近建替えられた様子です。
神社の前で休んでいると、若い女性2人の下山に出合いました。「上高地から登り、焼岳小屋に泊ったが、地震とガスに脅かされ焼岳頂上には登らないで下山する」と言いい「上高地から焼岳のルートは、その後登山禁止になった」とも言っていました。

少し行くと、左「焼岳小屋まで20分」の道標の有る分岐に出合い、右に進み中尾峠を目指します。このあたりからは、木々の高さも低くなり、オヤマリンドウがが多く見られる様になりますが、稜線が近くなり草地になっても、花の種類が増える訳では無く、オンタデが加わる程度で、もう時期が遅いのか、いささか寂しい花畑です。

08:50 中尾峠(2100m)
素晴しい眺めのはずですが、今は「視界50m程度で風強し」と言ったところか、未だ雨にはなっていないものの、降り始めるのも時間の問題でしょう。
ザックはここに置いて、防寒対策をし頂上を目指します。この先の登山道は急坂とガレ場が続き、その上地震による落石の可能性も有るので、充分注意してかかります。
危険を示す案内板も有るので、頂上に近付くに従って多くなる岩場に、行動は一層慎重になります。
途中、蒸気を吹き出している所が多数有りますが、吹出しの勢いが前回来た時よりかなり弱く感じるのは気の性でしょうか。

09:40 焼岳北峰頂上(2430m)〜9:45
南峰頂上2455mは立入り禁止になっており、北峰が頂上になっています。
頂上には先着3人の登山者がいますが、さすがに悪天候続きのこの頃だけに、登山者は少ない様です。
視界無し、少しの硫黄臭とほの暖かい風に焼岳頂上の趣を感じ、標識と一緒に記念撮影をして、穂高への稜線縦走に向いました。

10:15 中尾峠(2100m)

10:30 焼岳小屋(2070m)
「登山者へ 13:00頃帰ります」と表示して、無人になった小屋前にビールやらジュースやらが冷して有ります。泊り客も登山者も少ないらしく、のんびりしたものです。

少し中尾温泉方向に降りた分岐より西穂高の方向へ踏込みます。先程までなんとか持っていた天候でしたが、ここに来て本格的に降り始め、次第に強くなって行く様ですが、険しい場所は少ないはず、雷さえ無ければ問題ないだろうと、少々整備の悪くなった道を進んで行きます。

トラバースが終り最初の尾根に出る頃には、本降りどころか2分で1mm近くの強い雨になり、この先大丈夫かと思わせました。
その後も「強い雨」と「激しい雨」の繰返しで、廻りの景色など見る余裕も無いし、地図を見る事も出来ませんでした。
登山道は稜線を行く道とは云いながら、尾根道は少なく、斜面をトラバースする事が多く、樹林帯を行くので、晴れていても展望は少ないでしょう。

大雨で道は川と変貌しているのは仕方が無いのですが、このルートはぬかるみの多い事に閉口します。大雨で泥沼化したぬかるみが次々に表れ、我々の行く手を阻みます。
行交う人も5〜6人いましたが、その人達も必死の形相で、小屋までどの位かと聞いて来るが、聞きたいのはこっちの方だと言いたいほどです。

あまりの激しい雨で、ザックを降ろして昼食を取るどころか、水さえ出す気になれず、木の幹を伝って落ちる雨水を、カップに受けて飲む状態になっています。
休憩したいのですが、2〜3分も止ると寒気がして来るので、ゆっくり休憩する事も出来ず黙々と歩き続けました。

「このままでは体力が消耗してまずい」と思っていたら、2250mのピークを過ぎて下る途中で、雨が小降りになったので、急いで握り飯や飴などを口に押込んで一息着き、残りの登りに備えました。

鞍部からの登りは大した傾斜も現れず、雨が小降りになった事もあって、いくらか気力が戻ったか、寒きは感じるもののペースを戻して歩を進めます。
上高地からの道と合流すると、20分もしない内に発電のエンジン音が聞え始め、程なく小屋が見えて来ました。

13:50 西穂山荘(2375m)
出来れば、宿泊せず下山するつもりでしたが、豪雨に打たれた事と、小屋に出合って気が緩んだか、すっかり下山の気力が消え失せ、今夜は小屋泊りを決めてしまったのでした。
西穂高にも寄らないつもりでしたが、明日は天気が回復すれば、西穂高にも寄って下山する事にします。

小屋に入ってもしばらくは寒気が納らず、乾燥室に入って暖まり、夕食までの時間は、布団に入って充分暖まったのでした。
大雨のせいで宿泊客がいくらか少なかったか、1畳に1.5人程度になった小屋でゆっくり休むつもりが、夜は人息のためか、異常に暑くてよく眠れず、地震に揺り起されるなどして、朝を迎える事になりました。

14日

5時の朝食をする頃は雨が降っており、「今日もだめか」と思わせますが、天気予報を見ると、昼頃からは良くなると報じています。
多くの人達が雨の中、出発して行きますが、我々はしばらく待てば次第に雨も止んで来るだろうと、天候待ちを決め込みます。

07:30 西穂山荘発
ガスは晴れそうも無いものの、雨は上がったので出発する事にしました。しかし、このまま天候回復するなどとは思っていないので、服装は雨対応装備です。

丸みを帯びた大岩の転がる道を登り始めます。すぐにハイマツ帯の広い稜線になり、ゆったりした登りを行く様になります。
展望が開いておれば、周囲の展望には申分の無い場所のはずですが、今は全てが真っ白の世界で、見えるのは100〜200m程度の範囲でしょうか。

道が河原の様なガレ場になると草地になり、やがて露岩ばかりの登山道になります。
この頃から上空が明るくなり始め、薄い日射しが見える様になり、いよいよ天気回復に期待を抱かせる様になります。
独標が近付くに連れ時々ガスも切れ始め、独標の姿も見える様になり、振向けば、昨日登った焼岳や乗鞍岳の姿も見え始めます。

足場の悪い岩場も多少有りますが、鎖やロープの無い登山道なので、危険を感じる程の事無く独標に達する事が出来ます。

08:30 西穂独標
先方にピラミッドピークが見えますが、西穂頂上までの視界は有りません。後方の焼岳や乗鞍岳が辛うじて確認出来ますが、その他は殆どが雲の中です。しかし、昨日からの天候に比べれば文句無し、しばし開放感に浸りました。
画像

今日は殆どの人がここで帰るのか、先へ行く人は少ない様ですが、我々は予定通り頂上へ向う事にします。

独標から頂上までの道は殆どが露岩の登山道になり、ここも鎖やロープが設置された場所は有りませんが、少々危険に感じる道が続きます。
目の前のピラミッドピークまではほんの一登りですが、その後は結構スリルを楽しんで登り、2〜3個のピークを過ぎ、最後に頂上下の岩板を10分も登れば頂上に立てました。

09:30 西穂高岳頂上〜10:20
頂上から先に続く穂高主稜線、目の前に突上げるのはジャンダルムの岩峰、それに遮られて奥穂高の頂上は見えませんが、唐沢岳や槍ヶ岳が見え始めています。
しかし、上高地や笠ヶ岳方向は、相変らずガスに隠れ見る事は出来ません。
画像

時間も早いし、天候も回復しそうだ。この先奥穂高に向うと云う人もいて羨ましいが、今日はこれまでと決め、のんびりと山頂を楽む事にしました。
                         
11:00西穂独標 − 11:40西穂山荘
画像

 − 12:20ロープウェイ上駅(2130m) 
−13:10ロープウェイ下駅(1080m)

後記
悪天候を突いての山行は、ろくな事が無いだろうと思っていましたが、やはりその通りで、雨にたたられ悪戦苦闘の1日と、視界不良の1日になってしまいました。
しかし、普通なら焼岳から西穂高岳の縦走など、思いもしないルートを知る事が出来、良い経験をしたと思って喜んでいます。

     富山橋


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
山行記録>焼岳〜西穂高岳 980813 地震と豪雨  自然を楽しむ山歩き>富山 北信越飛/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる