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zoom RSS 山行記録>奥穂高岳970719百名山日帰り 岐阜県高山市上宝

<<   作成日時 : 2000/03/31 21:26   >>

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【日 程】1997年7月19日
【山 域】北アルプス岐阜県上宝村・長野県
【山 名】奥穂高岳(おくほだかだけ)3190m
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【地 図】1/2万5千:笠ヶ岳、穂高岳
【交 通】マイカーでR41・R471経由で、栃尾温泉より新穂高温泉に。
     高山からのバスの本数もかなり多い。
【水 場】沢を行くので水多い、2100〜2300m辺りが最後の水場
【メンバ】富山橋1人
【天 候】晴
【タイム】今回 登り8:25 昼食0:55 下り6:00
     通常 登り9:50(一泊) 下り7:30
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北アルプスの重鎮の穂高岳(深田名山)、日帰り登山を考えるとは、失礼に当るかも知れませんが、真剣に取組めば、日帰り登山も許して貰えるかも知れないと、体調を整え天気の確認を怠る事無く、場合によっては小屋泊りも準備して、今日の穂高への山行になりました。
ルートは白出(しらだし)沢ルートで、林道歩きが長い事と、登山道が少々荒れている事に難点が有りますが、新穂高温泉までマイカーで行く事が出来るので、早朝から行動出来る事が有利です。

01:40 富山市の自宅出発
2時半かと思い、慌てて起き出して出発、車の時計を見ると1時間間違えていた事に気付いたのですが、遅いより早い方が良かろうとそのまま進行でした。

03:20 右俣林道ゲート到着
時間は早いが、今日からの3連休で訪れる人も多いのか、駐車場入口には開場を待つ車が並び始めていました。私はもう少し先の右俣林道ゲート近くの林道脇に駐車しようと、更に林道に乗入れました。
林道脇には7〜8台程度の車が駐車し、夜明けを待って出発するのか、テントを張っている者も見えます。

03:30 林道ゲート出発(1180m)
ヘッドランプを付け、長い林道歩きに出発。今日は月夜です月明りなどは入らず、真っ暗な道で、空を見上げると満天の星が見え、素晴しい天気の様子です。
ゴウゴウと鳴り響く川音は、相当の激流を思わせ、白出沢の橋は大丈夫かなと不安が横切りました。林道上も水の流れている場所が多く、流れに踏込んで靴の中まで濡らしながらの林道歩きになっています。
林道が大きく右にカーブする所に、穂高平まで5分の案内板が有り、その辺りまで来るとかなり明るくなり、ヘッドランプも不要になりました。

04:05 穂高平小屋(1350m)
シーズンに入り、小屋の営業をしているのか、窓から明りが漏れて、人のうごめく気配が有り、早い山小屋の活動が始っている様子です。

林道を挟んだ向いには、壊れかかった册に囲まれた牧場が有り、牧草地と言うより小木の疎林に変り始めています。
ようやく廻りの木々の観察も出来る様になり、林道下のサワクルミの樹林と、林道上のブナ混じりの雑木林が確認出来る様になって来ました。明るくなり始めると、待っていたかの様に小鳥達がさえずり始め、最近鳴声を覚えたばかりの様な、コマドリのさえずりが良く聞える様です。
樹間から見える山は、前方の蒲田富士が印象的で、その左に連なる稜線は、槍ヶ岳からの西鎌尾根になるのでしょうか、今はまだシルエットとなって見えています。
笠ヶ岳も夜明け前の今は、シルエットですが、鋭い山容の錫杖岳を従えて、堂々とそびえています。今日一日はこの笠ヶ岳が私の登山を見守ってくれるはずです。

04:30 柳沢
白出小屋まで1:30要するとすれば、この辺りが2/3のポイントになります。崩落が激しいのか、去年はかなり大規模な道路工事が進められていましたが、その工事も終ったか、今は僅かに崩落の痕跡が残るだけになっているようです。

05:00 白出小屋・奥穂高登山口(1550m)
白出荷継小屋となっており、何の目的で建っているのか知りませんが、今はしっかり窓を閉鎖し、冬ごもり状態になっています。
登山道は良く踏まれた広い道で始り、針葉樹の立並ぶ樹林帯に付けられています。
シラビソ・コメツガ・ヒノキと思われ、径が50センチ程度のものがすんなりと延びた林で、遠くに沢音を聞きながら緩い坂を登り始めます。

05:30 白出沢沿いに行く(1630m)
先日までの雨の名残か白出沢の水量が多く、不気味な水音が響き渡る沢に沿って行く様になります。
沢の縁を行く様になっても、緩い坂と針葉樹林が続きますが、それも次第に雑木林に変り、登山道も細くなって行きます。小沢の崩落箇所を2箇所ばかり渡ると、いよいよ沢渡りの場所へと近付きました。

06:10 白出沢の橋(1900m)

重太郎橋
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激流の逆巻く川が見え、河原に降りて橋を探すと水しぶきを浴びながらもしっかりと正規の位置に有り、胸をなでおろしました。
河原から上を見上げると、この辺りは白出沢と天狗沢の分岐になっており、目の前は大量の雪渓で埋め尽されています。
天狗沢の方向上端に見えるのはは、ジャンダルムになるのでしょうが、鋭く尖った岩山が特徴的です。
角材を束ねた橋を渡ると、登山道は急に厳しくなり、右岸の岸壁を削った細い道を鎖に掴まっての登りになります。景色は素晴しいのですが、楽しんでいる余裕など無く、ただ鎖にしがみついての危険個所通過に集中するのみです。

06:50 水場(2000m)
危険個所が一段落すると鉱石沢に出会い、清流が流れているので、ここで朝食とし、更に厳しくなる登りに備えます。
沢を渡って針葉樹林の尾根道になると、急登ながらも危険の少ない道になり、次の荷継沢出会いに向け、尾根登りとトラバースになります。

07:40 荷継小屋跡・荷継沢出会い(2200m)
新穂高温泉からの標高差では、この辺りが中間点になるのでしょうか、地図上で荷継小屋と表記のある、石囲いの有る小屋跡に出ます。
しばらく白出沢と離れていた登山道は、ここで本流に戻り、水の涸れた沢底を登る様になります。

笠ヶ岳
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振向けば明るく日の当る様になった笠ヶ岳が見え、遠くには白山が雲の上に姿をのぞかせ始めています。
100mばかり標高を上げ沢の源頭部を見ると、小屋の石垣の様なものが見えるので、双眼鏡で確認すると小屋が見え、もう先は見えたと思わせますが、ここからの登りが最難所になります。

08:30 雪渓(2330m)
雪渓はセン谷より上ではなく、かなり下のこの辺りに残っていますが、登山道の雪渓は僅かで、雪渓歩きは時間にして5分も要したでしょうか、その他の雪渓は登山道を外れて残っているので、アイゼンを付ける事もなく通過しました。
ただ、雪渓が見える辺りからの登山道は、何処が登山道かまったく判らない様な岩と礫になり、歩きやすいルートを求めて、右へ左へとさまよう様に登らなければならなくなりました。
この荒れた状態は小屋下100m辺りまで続き、時間にしてみると3時間余りでしたが、小屋を見ながらの登りは、行けども行けども近付かず、見上げるのが嫌になる位の登りで、小屋の音がはっきり聞える様になってから、なお30分以上も登り続けさせられました。

10:55 穂高岳山荘(2983m)

穂高岳山荘
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小屋前に達すると辛い思いはすぐに吹っ飛び、目の前の展望に感嘆の声を出してしまいます。今までの展望は笠ヶ岳方向だけでしたが、反対側の展望が加わると、こうも違うものか、感動は何倍にも大きくなるものです。

小屋前は予想していたより人が少なく、20人もいるでしょうか、頂上から帰った人に聞いてみても、頂上も20人程度だったとの事、今日はまだ登山者は少ない 様です。

休む時間ももどかしく頂上に向けて出発、次第に見え始める穂高・槍の全貌を見ながら登る道は、険しさなどは感じる事無く、廻りの花々と相まって楽しい登りになって来ます。

11:55 奥穂高岳頂上(3190m)
360度の展望は、乗鞍岳・御嶽方向や南アルプス方向に雲が有って、一部遠望が効きませんが、遠く白山・剱岳・立山などは、しっかり見えている様です。
林道歩きの時から見えていた笠ヶ岳は、ここに来てもその端正な笠形の山容は変る事無く、少し雲をいただいた姿は、余計にその山容を際だたせている様です。
槍ヶ岳は言うまでもなく、その鋭い穂先を北穂高岳と涸沢岳の間に突上げ、特徴ある山容を惜しみなくさらけ出しています。

頂上祠
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槍ヶ岳
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上高地の対岸には、これも端正な山容の常念岳が近く、蝶ヶ岳など見応えの有る山々が続いています。

頂上には僅か8人の登山者がいるだけ、頂上に居会わせた人全員が同じ場所に集って、ゆっくりと昼食をする事が出来ました。昼食が終ったら再度展望を確認して、下山の準備にかかります。

12:50 下山
今の体調なら下山の所要時間は、ゆっくり行っても6時間余りと予想し、宿泊せず下山する事に決定、林道ゲートに到着するのは19:00と云うところでしょうか。とにかくケガの無い様、充分に注意して下山したものです。

15:30 荷継小屋跡(1980m)

16:25 白出沢の橋(1750m)

17:20 白出小屋(1550m)

18:50 林道ゲート(1180m)
朝3:30から約15時間、休憩を除いて13時間以上の歩き、足の裏は底豆が出来そうな位に痛いが、無事ここまで耐えてくれました。何事も無く下山させてくれた「山の神」に感謝します。

後記
林道歩きと穂高岳山荘が見えてからの登りは辛かったが、振向けば見える笠ヶ岳に励まされて登り、ようやく小屋に達しての展望に感動し、頂上での360度の展望で、辛さなど忘れてしまう思いの登山でした。

深田百名山の槍ヶ岳も日帰り登山をしたいと思っています。
私の登山は「強行」ですが、「早がけ」でありません。
従って、所要時間が長いので朝早くから取付き、遅い時間の下山でないと、日帰り山行は出来ません。
日の長い夏期、体調を充分整えて実行しなければならないので、今年はもう出来ないでしょう。
本来こんな強行登山はすべきではないのでしょうが、3000m級名山の日帰り山行として、もう少し行きたい山が残っているので、体調など条件が許せば、この先も続けてみたいと思っています。

1997年7月22日 〜富山橋

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