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zoom RSS 山行記録>仙丈岳 960915 紅葉と視界良好

<<   作成日時 : 2000/03/31 18:50   >>

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【日 程】1996年09月15・16日
【山 域】南アルプス
【山 名】仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)3033m
     (せんじょうだけ)と言う人が多いので、以降は仙丈岳にする
【地 図】1/2万5千:仙丈ヶ岳
【交 通】マイカーで長野県長谷村戸台口の駐車場まで、戸台口〜北沢峠は村営バスのみ(マイカーは通行不可)。
【水 場】5合目から薮沢道に入れば、薮沢と仙丈避難小屋(渇水注意)に水場
【メンバ】三島M、W・富山橋M、Wの4人
【天 候】15・16日とも晴れ
【タイム】今回=登り仙丈避難小屋まで6:40 小屋から下り3:00
        (上下とも休み昼食含む)
        小屋と頂上往復   0:40

     通常=登り        4:00     下り2:40
        小屋と頂上往復   0:40
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夏でも紅葉でもないこの時期に、静かな百名山に登ろうと仙丈岳を選びましたが人気の高い山なので、静かな山行などは出来ないでしょうが、今回は頂上下のテン場でのキャンプをする事にしたので、夕方と朝の展望が大いに期待出来るでしょう。
南アの展望は勿論の事、中央アや富士なども近く、多くの有名な山々が見える事も期待して、出かける事にしました。
9月14日
23:55 富山市の我が家出発
出発予定日を一日延期して天気に合わせた作戦は、成功する事間違いなしの予報を確認し、岐阜県安房峠を経由して松本ICに入り、伊那からR361・R152で長谷村戸台口に向います。

15日 04:00 戸台口駅駐車場
ここまで約250Km予定通り到着でした。駐車場はほぼ満車の状態で、始発6:30のバスを待って、仮眠中の人が多い様です。
我々もしばしの仮眠をする事にしますが、目をつむってウツラウツラしたかと思うと、もう出発の準備の時間でした。
朝食を済ませバス乗場に行くと、バスはマイクロバスで7台運行していると言いますが、全員が乗れるのか心配になる位に、多くの人の行列が出来ていました。

06:35 駐車場出発(850m)
バスは南アルプス林道に入り、戸台集落から先は許可車のみの道路となって、急斜面に刻まれた林道を登り始めます。バスの運転手のガイドで、道端のフジアザミの異様に大きな花やウスユキソウを紹介され、仙丈岳をちらりと見た後、鋸岳や駒ヶ岳を見て行くと、バスの窮屈さも忘れさせてくれます。

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この付近は特別に指定された自然保護地域で、植物の採取や折ったりしてはいけない
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などと案内しているが、「そんなに大事な所に何故に道路を付けたか」と、工事当時の反対運動を蒸返したくなります。

07:25 北沢峠登山口
この山は針葉樹が多い様で、ここまで来るとうっそうとしたシラビソの樹林帯になっており、広葉樹は針葉樹の中にほんの少し見える程度です。
峠には皇太子が来た事があると言う、大きな構えの山荘が有り、小屋の前には冷たい水が出ているので、ここで水を補給します。

08:35 出発(2030m)
登山口は山荘の反対の広い尾根に取付き、緩やかな傾斜の登山道は特別に整備をしている様子は有りませんが、よく踏まれており人工の階段が無いのが嬉しい道です。
 
08:05 1合目(2130m)
標高差100m登った所で1合目の標識に出合います。そう言えば頂上までの標高差は1000mなので、100m刻みで合目標識を設置すれば、分りやすいはずです。
傾斜は相変らず緩く、下り勾配も現れる道を行きます。

08:45 2合目、北沢長衛小屋道出合い(2170m)
2195mのピークを過ぎ、鞍部になった所で北沢長衛小屋道と出合い、2合目の標識も見えています。
ここを過ぎると次第に傾斜が強くなり、特に整備をしていない様に思える道は、木の根だけが手がかりの様な所が有ったり、倒木が横切っていても放置したままの所が有ったりで、慎重に歩く必要が有ります。

09:15 3合目(2310m?)
傾斜がきつくなりやっと疲れを感じたか、ここで休憩の声が出始め、少し視界の開いた場所で休憩にします。視界の開いた窓からは、駒ヶ岳がその白い頂上を見せており、少しづつ展望も楽しめる様になって来た様です。

登山道途中に「仙丈小屋水場は水涸れ、8月13日現在」の表示板が有り、秋雨シーズン中で、水の心配など考えておらず、登山口で確認もしなかったので、7月の空木岳に続き、又しても水の心配をさせられる羽目に合いました。

09:30 4合目(2410m?)

10:00 5合目、薮沢への分岐(2520m)
5合目の立派な標柱の設置された、薮沢方向と尾根方向の分岐に出合います。ここは左の東方向の視界が開いており、北岳・鳳凰三山・駒ヶ岳の展望が望めました。
前方の視界も開いた場所が有って、小仙丈岳に向けての尾根筋が見え、真っ赤な紅葉と緑のハイマツの中を、大勢の登山者が登って行くのが見えています。

テン場に水が無いのなら、薮沢経由で行くべきだでしょうが、目の前の展望の誘惑に負けて、展望の良い尾根道を行く事にします。

10:45 ハイマツ帯に入る(2630m?)
6合目標識は有りませが、その付近で視界が急に開け、5合目付近で見えたハイマツ帯に出ます。ハイマツと紅葉、北岳から駒ヶ岳の展望が、5合目よりも更に良くなり、富士山の姿も見え始めています。
この尾根は遠くで見た感じより意外に傾斜が強く、そろそろ疲れを感じて来た者にとって辛く、直ぐ先に見える小仙丈岳の手前のコブが、相当高く遠く見える様ですが、「もう少し」「もう少し」と言って小仙丈岳を目指します。

12:00 小仙丈岳頂上(2855m)
あえぎながらも途中の重要ポイント、小仙丈岳に到着。先程からの展望に加え、仙丈岳本峰と眼下の小仙丈カールが加わり、いよいよ頂上近しの感じがします。

昼時ですが、テン場の水がどうなっているのか確認をしたいので、昼食はもう少し後にして先を急ぐ事にし、私が先にテン場の水を確認に行く事にします。

小仙丈岳を過ぎると下りになり、テン場への分岐までは急登が続き、標高3000mで16Kgの荷物を背負って、ピッチを上げるのはさすがに辛いものです。

テン場の見える位置まで行き、水を確認しまずは一安心して、遅れて登ってくるグループの所へとって返しました。
やっと安心してありつけた昼食を済まし、最後の急登をゆっくり登り、頂上手前2950m付近でテン場道に分岐すると、やがてキャンプ指定地が見えて来ます。

14:10 仙丈避難小屋キャンプ指定地(2880m)
到着予定時の1時間遅れで到着でした。
避難小屋2棟とテント20張り程度の指定地で、中央ア・北アや駒ヶ岳方向の視界の広がった沢に有ります。
避難小屋の1棟はしっかりした小屋で20人は宿泊出来そうですが、もう1棟は風避けのみにしか使用出来ない程度の古い小屋です。
水は有りますがトイレの無い避難小屋で、登山ブームと女性が圧倒的に多くなって来た現状では、不都合が多いかも知れません。
 
しかし、ここで見る紅葉は1級品で、ナナカマドとウラシマツツジの真っ赤な紅葉と、ハイマツの緑と白っぽい岩の色彩バランスが、私のような者でも感動してしまうほど素晴らしい光景です。
 
テントを張り終り元気が残っておれば、今日にも頂上に行ってみるつもりだったのですが、ここまで来たら緊張が緩んだか、この先に行こうと言う者もいませんでした。
途中に出ていた茸の同定などをしているうちに夕刻も迫り、楽しいすき焼パーティの時間になりました。

9月16日
04:50 起床
3時前から起き出したグループが、ガタガタと音を出したり、話をしたりするので、我々も起床し朝食を済まして頂上へ向かう事にしました。

06:35 頂上へ向けて出発
ガレ場ではあるが歩き易い道を、稜線に向ってジグザグに登り、5センチにも延びた霜柱を見て、高山の寒さに驚いていると、もう稜線に出ます。
下山して来る者や稜線にとどまって朝食をする者など、登って来る者と相まって稜線はかなりの賑わいになっています。

06:55 仙丈岳頂上(3033m)
何と素晴しい展望なのでしょうか、今日は異様に空気が澄んで、中央アルプスから北アルプス、御嶽や乗鞍も、姿だけでなく山肌の色まで識別出来る位に間近に見る事が出来ました。
南アルプスの山、北岳や間ノ岳は近く、北岳の小屋の屋根の青色も、肉眼ではっきり識別出来、頂上の人影も見える様な気がする位です。
去年の今日登った塩見岳の坊主頭も、悪沢岳の少し下になつかしい姿を見せてくれていました。

富士山も北岳の左の雲海に、均整の取れた姿で有り、その左に秩父の山々も見えますが、この方向は逆光になるので、黒っぽく見えています。

八ヶ岳方向・上信越方向にも山が見え、ここにいちいち書くと切りが有りませんが、今日は百名山だけでも、20座以上は見えているのでないでしょうか。

08:00 テン場に向け下山
1時間のパノラマショーはアッと云う間でした。名残惜しいが、今日はこれまでにして下山にします。

08:15 テン場
テントの撤収とパッキングを済まし、軽くなったザックを背負と、「もう終ったのか」と、さみしく感じてしまうほど、素晴しい余韻を残して下山準備を終ます。

08:50 下山(2880m)
下山も元来た尾根道を使用し、展望を楽しんでの下山になりましたが、薮沢小屋経由で、5合目に出た方が、別の景色も楽しめたのかも知れません。

09:40小仙丈岳巻道(2845m)→10:10ハイマツ帯の下端(2630m?)→11:25 2合目、北沢長衛小屋道出合い(2170m)→11:55北沢峠登山口(2030m)

後記
見事な登山日よりでした。澄切った空気を体の隅々まで吸込み、数々の山の展望と早くも始った紅葉を脳裏に焼付け、下界の事など思い出す暇も無いほどの、都忘れの登山が出来ました。
頂上から見えた南アルプスの百名山や、それに劣らず見事な山容を見せてくれた数々の山は、いつか全部に登って見たいものと思いますが、そんな贅沢な事は出来るはずもありません。せめて1年に1度位はこの南アルプスを訪れ、もう一度位は今日の様な登山日よりに、登らせて貰いたいものです。

            1996年9月17日 富山橋

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